がんゲノム診療

がんゲノム診療

血液中の腫瘍由来のctDNAを解析し、がん遺伝子異常を検出するリキッド・バイオプシーが注目されています。Guardant 360ⓇCDxとFoundatio OneⓇ LiquidCDxなどの遺伝子パネル検査で、低侵襲に検体採取ができ、適切な治療薬の決定に寄与し、腫瘍の不均一性を評価し、薬剤耐性変異を検出することができます。
日本の保険診療では、1回の検査しか行えませんが、時間とともに変化する腫瘍の不均一性の評価や、薬剤耐性変異を検出するには、経時的な2回以上の評価が必要になります。日本の保険診療は素晴らしいシステムですが、より良い「がんゲノム診療」には、保険診療の枠を超えた検査も必要です。
保険診療では承認されていませんが、ctDNAを解析することによって、高感度な大腸がんのスクリーニング検査(ShieldⓇ大腸がんctDNA検査)や、大腸がん、乳がんならびに肺がんにおける治療後の再発リスク評価や再発モニタリングに利用できる検査(Guardant RevealⓇ ctDNA検出システム)が開発されています。
血液検査によるctDNAの結果に基づきながら、正しい「がんゲノム医療」、「がん個別化医療」にアクセスできる取り組みを実践していきます。

がん相談について

Guardant360検査

がん患者の血中にはがん細胞由来のDNAが循環していることが知られています。この循環しているDNAをctDNAといいます。
がんに関連した83遺伝子について、血液中のがん由来のctDNAを調べる遺伝子パネル検査です。
がん組織が不要であることと、検査結果が早くわかることが特徴です。保険診療では1回のみ、遺伝子パネル検査が認められていませんが、治療経過中に繰り返しがん遺伝子パネル検査を行うことで、新たな遺伝子異常が明らかとなり、遺伝子異常に応じた分子標的治療薬や抗がん剤を見つけられるケースがあります。

1回目 550,000円(税込)
2回目 440,000円(税込)

(検査費用とは別に診察料等がかかります)

Guardant Reveal検査

血中に循環しているがん由来のctDNAを測定することで、腫瘍が存在しているかどうかを調べることができます。
大腸・肺・乳がんを対象とした検査で、治療後の再発リスクの評価や再発モニタリングを行います。
例えば、がんの術後、腫瘍マーカーは上昇しているが、画像上いくら探しても腫瘍が見つからないことがあります。この場合、抗がん剤を投与するかどうかの判断は、意見が分かれるところです。
このような場合、本検査を実施した結果、ctDNAが確認されれば、がんの存在を積極的に疑うことになります。

1回目 360,000円(税込)
2回目 270,000円(税込)

(検査費用とは別に診察料等がかかります)

Guardant Shield検査

血中に循環している大腸がん由来のctDNAを測定することで、大腸がんのシグナルを高精度(感度:86~94%、特異度:92%)に検出します。
大腸がん検診の新しいオプションです。

1回 250,000円(税込)

(検査費用とは別に診察料等がかかります)