超音波検査

腹部超音波検査をご希望の方は随時検査を行っております。頸動脈・甲状腺・心臓・婦人科・泌尿器科等の超音波検査は、完全予約制となりますので、ご希望の方は事前にご予約の上、ご来院ください。

超音波(エコー)検査とは

人間の耳には聞こえない音である超音波を使って内臓や血液の流れなどの状態を確認する検査です。検査は、皮膚にゼリーを塗って、超音波探触子であるプローブを軽く当てるだけです。人体に悪影響を与えない検査であり、妊娠中の赤ちゃんの状態を調べるためにも使われ、安全性の高い検査です。痛みや不快感などもありません。そのため、繰り返し、じっくり調べることができ、リアルタイムの動きや状態を把握することもできます。使用するゼリーも簡単に拭き取ることができ、刺激がないため幅広い方が検査を受けられます。 骨や空気を透過できないため、検査に不向きな場所もありますが、検査が有効な場所であれば10分~30分という短時間に詳細な情報を得られます。 お腹の中の肝臓、胆道、膵臓、腎臓といった臓器全般から、心臓や血管、甲状腺など、肺や気体(ガス)のある部分と骨の奥以外など、幅広く検査をすることが可能です。

当院では2023年10月に販売開始したキャノン社製の超音波検査機器「Aplio me」を導入しております。

最新鋭超音波検査機器導入

キャノンメディカルシステムズにより開発された新技術である超音波減衰法による肝脂肪定量(Attenuation Imaging:ATI)、肝硬度測定による肝線維化の評価(Shear wave Elastography:SWE)が注目されています。

肝線維化がすすむと肝硬変になりますが、肝線維化が心血管イベントを含めた全死亡率や肝関連死亡率に強く相関するため、慢性肝疾患においてSWEによる肝硬度測定と肝線維化の評価はきわめて重要と考えています。

MASLD(代謝異常に関連する脂肪性肝疾患)をはじめとして、いわゆる脂肪肝は増加傾向です。線維化のない単純性脂肪肝でも健常人と比較して死亡リスクが上昇することが報告されています。
また、線維化のないMASLDにおいては、硬度の肝脂肪化が肝線維化進行に関連していることも報告されています。
したがって、ATIによる肝脂肪定量は慢性肝疾患のマネジメントに重要と考えられています。

当院では、慢性肝疾患の病態解析に有用とされている、ATIとSWEの組み合わせた最新技術の評価を、2024年4月から当院でもこの新技術を導入しております。

超音波検査のメリット

  • 動いている状態の内臓や血液の流れなどを確認できます
  • 痛みや苦痛、不快感がほとんどありません
  • 被ばくの心配がなく、安全性が高いので、妊娠している方も安心して受けられます
  • 検査で得た画像を保存してコンピュータによる管理を行うため、以前の検査画像を参照した比較も簡単にできます

腹部エコー

肝臓、膵臓、腎臓、胆のう、脾臓、膀胱、前立腺、卵巣、腹部大動脈といった腹部の状態を確認するために行う検査です。腹痛がある時でも負担なく短時間に検査できます。がんなど腫瘍の有無、肝臓の脂肪肝、膵臓の炎症、胆のうの炎症や胆石、ポリープ、腎臓や前立腺などを調べるために使われます。健康診断で肝臓が悪いと指摘を受けて受診された方には、まずこの検査を行っています。

腹部エコーでわかること

肝臓 肝臓癌、脂肪肝、肝炎、肝硬変など
胆のう 胆のう癌、胆のうポリープ、結石など
膵臓 膵臓癌、膵炎など
腎臓 腎臓癌、腎結石、腎炎など
脾臓 脾腫など
腹部大動脈 動脈瘤など
膀胱 膀胱癌、膀胱炎など
前立腺 前立腺肥大など

このような方にお勧め

  • 血液検査異常(肝機能、脂質、その他)があった方
  • 尿検査異常(尿潜血、尿タンパク)があった方
  • 腹部の痛み、違和感がある方(みぞおち、背中、腰、下腹部の痛み)
  • 夜間に何度かトイレに起きる(頻尿)など、前立腺に不安がある方

前立腺エコー検査

前立腺肥大症とは

前立腺は加齢とともに肥大していく傾向があります。50歳ごろから肥大が始まり、80歳以上の方では、おおよそ90%以上の方が前立腺肥大症と言われております。必ずしも治療が必要というわけではなく、約1/4の方に症状が現れると言われています。

このような方にお勧め

頻尿、排尿困難、残尿感などの症状がある方

心エコー

心臓の動きや血液の流れを把握できます。心不全を起こす心臓弁膜症、心筋梗塞、心筋症、心臓肥大などの診断に有効な検査です。心電図でわかる心房細動は、高齢者に最も多い不整脈ですが、その場合にも梗塞を起こす血栓の発見に有用です。また、不整脈の原因を調べたり、心臓周囲の心嚢液の有無を調べるためにも使われます。
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心エコーでわかること

など

このような方にお勧め

頸動脈エコー

頸動脈は首にある太い動脈で、脳・鼻・耳・目などに血液を運んでいます。脳に血液を運ぶのは内頚動脈です。動脈硬化によって頸動脈に狭窄が起こってるかどうかをこの検査で調べることができます。首にプローブを当てるだけで、頸動脈にプラークというカスがどのくらい付着しているかがわかり、脳梗塞などのリスクを知ることができます。 頸動脈エコーで、プラークの輝度が周囲に比べて高い、あるいは同等のものは、ちぎれて脳に運ばれる可能性が低いのですが、そうではない場合はちぎれやすく、脳梗塞のリスクが高いと判断できます。 リスクに応じて投薬などの方針決定に役立てていきます。

動脈硬化とは

動脈硬化は「動脈が硬くなる」ことです。動脈が硬くなると、その特性であるしなやかさが失われるため、脳梗塞、狭心症、心筋梗塞などのリスクが高まります。 動脈硬化が進行すると、プラークができやすくなり、プラークにより血管を狭くなったり、血管が詰まってしまうこともありますので、注意が必要です。 頸動脈エコーでは、特に脳梗塞の危険性を事前に知る事ができます。

頸動脈エコーでわかること

このような方にお勧め

甲状腺エコー

甲状腺エコーでわかること

甲状腺の病気は大きくホルモン異常と腫瘍の二つに分類されます。

  1. ホルモン異常
    バセドウ病(甲状腺機能亢進)、橋本病(甲状腺機能低下)など
  2. 腫瘍
    ・良性腫瘍:腺腫様結節、腺腫様甲状腺腫など
    ・悪性腫瘍:甲状腺癌

このような方にお勧め

  • 前頚部が腫れている方
  • 甲状腺機能異常(血液検査)を認める場合
  • 他の画像診断で甲状腺に異常を認める場合
  • 食欲低下、体重減少、発汗、イライラ感などの症状がある方(バセドウ病)
  • むくみ、体重増加、寒がり、無気力などの症状がある方(橋本病)